第5回住まいづくりサロン
「山の仕事見学ツアー
日時:1999年7月11日 9:00〜15:00
場所:1. (有)アマノ(製材所):森町
   2. 榊原商店(丸太の集積場所):天竜市横川
   3. 竜頭荘:春野町  
出席者:大人26人 子供14人



 9時に森町の(有)アマノに集合し、車で天竜市横川の榊原商店、さらに春野町の竜頭荘に移動して、製材所や山の仕事を見学しました。
 (有)アマノでは、土場に置かれている杉、桧、米松など丸太、隣接している加工場で大工さんが柱や梁を加工している様子、製材所で丸太から材木に製材する様子、製材した材木が乾燥される様子を見学しました。
 次に、榊原商店では、葉枯らし乾燥して山から運び出された丸太が山と積まれている土場の様子と、杉の丸太を使ったログハウスを見学しました。また、榊原商店では子供達がフォークリフトに乗せてもらったり、水の噴射で杉の皮むきも体験しました。
 その後、竜頭荘に移動して、持参のお弁当を食べた後、林業家や大工さん、午前中に見学させていただいた天野さんや榊原さんを交えて、山の現状や仕事、乾燥した木材を使う必要性、ムクの木の特性とムクの木を現しで使った住まいの良さなどについて、熱心に語り合いました。また、竜頭荘では入れ食いの釣り堀も楽しむことができました。  朝早くからのサロンでしたが、豊かな森の中で、山の仕事や製材、家づくりにたずさわっている人の生の話を聴くことができ、有意義で満足のいく一日を過ごすことができました。
〈感想カードの紹介〉
  1. 現在、私は少し年を取っていますが、大工を目指して勉強中です。私も日本の在来軸組工法の良さをもっと学びたく、この会に入って勉強させていただきたく思います。特に材木屋さん、山の仕事の方々の話には重みもあり、貴重な勉強になりました。できれば、大工さん等の職人の方々の話も聞きたく希望します。

  2. 話には聞いていたことを、実際に見てお話を伺えたのは現実感を持って受け止められました。この不況の中、理想とする住まいづくりに踏み出したところです。確かなものを手に入れたいと願っています。様々な仕事にたずさわる人々の現実の中で、私たちの夢も叶えられるのですね。皆様のご健闘をお祈り申し上げます。

  3. 木を十分に乾燥させることの必要性が理解できた。木の良さを活かした家づくりをするためには、じっくりと考えなければいけないことを痛感した。

  4. 丸い木が角材になる所を一度見たかったので今日はよかったです。木は生きています。ずっと生きています。捨てるところなく使ってほしいと思いました。

  5. 木のことや林業家の仕事について全く知らなくて、大変勉強になりました。子供を連れてこれれば、良い刺激になったと思います。川下の消費者にうまく情報が伝わるような取り組みを、山に関わる皆様に期待します。