第14回住まいづくりサロン
「山の仕事見学ツアー
日時:2001年2月24日 10:00〜14:00
場所:見学会場・榊原商店(天竜市横川)/出材現場(春野町)
出席者:見学会・大人23人 子供9人



ワイヤーを張っての出材の様子。
 一昨年の12月、樹齢150年の杉の巨木を伐採するサロンを行いました。今回も、その際にお世話になった榊原さんの案内で、出材の様子や土場に積まれた丸太を見学する会を催しました。
 今回は「木材の乾燥の重要性」をテーマに、実際に山で行われている「葉枯らし」の様子を見学する為、山に入る予定でした。しかし、当日は生憎の雨天。ワイヤーを張って出材する様子を山の麓で確認した後、榊原さん、天野さんに土場を案内して頂く行程に変更しました。

この枝は、抜け節の埋木として利用。(土場にて)
 「林業は自然を相手にした仕事。」 言葉では十分に理解しているつもりでしたが、遠くから張られたワイヤーに吊られ、出材されてくる丸太を実際に目にすると、現場で仕事されている方の苦労が少しだけ解ったような気がしました。こうした作業の中で、時には事故で怪我をすることもあるとのこと。木材として製材され、我々の手元に届いた製材品からは想像することはできない山でのこうした苦労があって、住まいづくりが成り立っていることを知ることができたのは、非常に貴重な体験でした。
〈感想カードの紹介〉
  1. 大根、人参も葉をつけたままの状態で保存しておくと、水分が葉に吸い取られてしまう。木も同様に、葉枯らしという工程で上手に乾燥を進めていくのですね。木材がロープに引かれて山を下りてくる現場を初めて見学しました。雨で山に入ることができなかったことが残念でしたが楽しく過ごすことができてよかったです。

  2. 将来、木の家を創りたいとの夢の中で、素材である木材の葉枯らしを見せて頂き、とても勉強になりました。素材から人間の手で一つ一つ作り上げていく暖かさ、ぬくもりを感じ、また、木の家は知れば知る程、奥深いものと感じます。今後も勉強していきたいと思います。本日は、ありがとうございました。

  3. 幼い頃は、材木の上や大鋸屑でよく遊んでいましたが、大人になって勉強するために、木材を見るのは初めてでした。今日は、杉と桧と松の区別は出来る様になったかな……。温泉の素ではない森林の香りは、やはり気持ち良かったです。小雨だったけど、土の匂いも感じました。このログハウスや、テーブルなど、とても素敵です。林業をしている方の特権ですね。贅沢で羨ましい。こんな作業机が将来ほしいです。