第23回住まいづくりサロン
「伐採現場の見学会」
日 時 :2002年11月9日 9時30分〜15時
場 所 :集合場所・榊原商店(天竜市横川)
     見学場所・春野町 豊岡の山林
出席者 :大人49人 子供11人




 第23回のサロンは、毎年の恒例行事である伐採現場の見学会を開催しました。今回の現場は春野町の豊岡。山仕事には縁のない我々にとっては、非常に足場の悪い急斜面下り、現場に辿り着きました。昨年、見学を行ったのは皆伐(かいばつ)の現場でしたが、今回は優勢間伐(ゆうせいかんばつ)。ある範囲の総ての山林を切り倒すのではなく、切り旬に達した立ち木を間引くようにして切り倒して行く伐採方法です。材価が余りにも低く、伐採後の再造林に費用を掛けられない為、優勢間伐を行っているとのことでした。
 現場で榊原さんからの説明を受けた後、希望者の方は実際に伐採を体験。多くの方が参加され、チェーンソーの音が暫らく山懐に響き渡っていました。
        寒風吹きすさび、時折みぞれが降る中、山の頂での食事。
              さんま、椎茸、暖かい猪鍋。そして何より木の香り。
                                     思い出深い一日でした。
 また、今回は滋賀県や三重県から、地域の材を使った住まいづくりに取組んで居られる方も多数参加。ログハウスに戻ってからの意見交換会では、非常に有意義な時間を持つことができました。この場を借りて、お礼申し上げます。
                                皆さん!来年も山に行きましょう!

     
 
〈感想カードの紹介〉
  1. 今回初めて伐採の現場を見ました。想像以上に足場の悪い急斜面で、しかも道具を持ってそこを行き来する訳ですから、改めて大変な作業だなぁと実感しました。一方で、木の倒れた時の“どおん”という音は不思議と心地良い音で、これから“第二の人生”を送ろうとする木材の心意気を感じたような気分でもありました。突然の雪には少し驚きましたが、そのおかげ(?)で用意して下さった猪汁もさらに美味しく頂くことができました。
  2. 3年程前、樹齢120年の木を切るのに参加し、感動し、今回は5才の息子と参加しました。息子は「カモシカ、サルなどの動物が見られたらうれしい」と言っていましたが残念。私は、やはり生きていた木の生命を絶って家を建てるので、大切に長く心地よく過ごす家づくりをしたいと思いました。
  3. 木がたおれる時、ドシンと音がしました。遠い所でたおれても、あたりそうでこわかったです。一番最後にきった桧の木のにおいがすごくいいにおいでした。とても楽しかったです。木はいろいろな事に使われているんだなと想いました。いろいろな勉強が出来ました。とても楽しかったです。
    (滋賀県から参加の小学生。大工さんの娘さんです。)