今回は「ゆう・おおひとみ」に建つ2軒の住宅を見学していただきました。1件はメンバーの坂田が設計し、番匠で施工した「ゆう・おおひとみの家」、もう1件は大屋の設計による「土間のある家」です。
最初に「ゆう・おおひとみ」の家を見学していただきました。引き渡しを1週間後に控えていて、建具の一部や畳敷きなど未完成の部分もありましたが、坂田から土地と建物の関係、設計手法やコンセプトなどについて詳しい説明があり、お施主さんのライフスタイルと設計意図についてご理解いただけたのではないかと思います。
次に、徒歩で移動して「土間のある家」を見学していただきました。この家の特徴は、土間の玄関と居間の大きな吹き抜け、居間に設置した薪ストーブです。3月とはいえ、まだ小寒い日で、薪ストーブの焚かれた住まいは暖かく快適でした。お施主さんからは、設計の際の思い、住み心地などについてお話を伺うことができ参考になったと思います。
今回は、偶然近い場所にメンバー3人の関わる家が完成したため、同時に複数の家を見学していただくことができました。天竜の杉を使った無垢の家をつくっても、お施主さんと設計者が違うと随分違った住まいができることがわかったと思います。
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自然素材の持つ良さが十分に活かされていて、住み心地の良さにもつながっているのを強く感じました。ライフスタイルと間取りが深い関わりを持っていることを改めて思い起こしました。
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1件目のお宅では、設計者が土地や建物の関係をよく考えている事が、説明や実際の建物でわかった。2件目のお宅は、すでにお住まいになっている方の「家」への熱い思いがヒシヒシと感じられる素敵な建物でした。アプローチのコンクリートタタキの中に埋め込まれたガラスサイコロが、子供の興味を引き付けていました。玄関を開けた時に薪ストーブの香りがいい感じで大人の私の子供心をくすぐりました。どちらのお宅もまじめな家づくりをされていて素敵です。格子の壁がうまく配置されていて感心させられます。
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杉板の表しで壁・床が覆われているのは、やはり気持ちが落ち着く。OMがないのに、床も冷たくなくて省エネルギーにもつながると思う。両邸とも予想以上に気持ちの良い空間。プランニングについて、土間のある家は、お施主さんの希望もあったそうだが回遊性があるのは楽しいし便利だと思う。また、風通しを非常に配慮されているそうで、夏の時期にまた体験したいと思う。
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