今回のサロンは少し専門的ではありますがコンクリ−トと設備配管の話をさせてもらいました。
最初にコンクリートについて番匠の野嶋から説明がされました。コンクリートは強アルカリ性を呈し、時間の経過に伴って表面から中性化が進み、鉄筋の位置までに中性化が及ぶと、大気中の酸素によって鉄筋が錆び始める。この状態をコンクリートの寿命とした時、いかに中性化を遅らせるかが大切である。それにはコンクリート中の水とセメントの重量比である「水セメント比」を小さくすればよい。水セメント比が少ないコンクリートは硬くて施工しにくいため、打設時のバイブレーターのかけ方の実演をしながら説明させてもらいました。よく締まった良いコンクリートの大切さが解って頂けたのではないでしょうか。
次に給排水設備の話をホリコシ産業の堀越社長と山崎さんからお話されました。配管材料のサンプルを手にしながら、耐久性や特徴、コストなど細かく説明してもらいました。トラブルがあった時、点検しやすい構造にしておくことが大切であるという事を実体験を基にした言葉が印象的でした。今回のサロンは技術的で専門的な分野で、専門家でも勉強になる内容でしたが、建物の性能的な寿命を延ばす大切な話ではなかったかと思います。