第50回住まいづくりサロン
「天竜杉 伐採見学会」
日 時 :2008年12月6日(土) 9:30〜14:00
場 所 :浜松市天竜区地内
出席者 :大人33人・子供9人(13家族)



 今回の伐採見学は、現場がアマノ製材から遠いため製材工場の見学は省かせて頂き、集合場所の船明ダムから乗合で直接向かいました。山の駐車場から程良い距離を歩いて伐採現場に向かいました。最初に天竜森林組合の野沢さんから天竜の山の現状の話をして頂きました。その中で、天竜の山は85%が植林された山で昭和55年頃から材価は上らず再造林(植林や間伐や下草刈り)の費用が出ないという、現在の日本の山が抱えている深刻な話が印象的でした。植林は最初に1.8m(一間)間隔で苗木を植えて、100年の木に育てるためには間伐を繰り返し、最終的には10m前後の間隔にしなければならず、間伐の費用は補助金に頼っているのが現状で、荒れている山が非常に多く健康的な山は数少ないという事です。
 山の現状の話のあと、森林組合の大桑さん、飯島さんのお二人で伐採の実演をして頂きました。木を倒す方向に狙いを定め、見事にその方向に倒れていく木を見て、改めて山の匠の技に感心したのではないでしょうか。見学の後は恒例の山の昼食会で、アマノ材木さん提供の獅子肉汁と秋刀魚の炭火焼をおいしくいただきました。お土産に檜のサイコロをチェーンソーで作って頂き、檜の香りを自宅まで持って帰ることができました。
 天竜森林組合の野沢さん、大桑さん、飯島さん。そしてアマノ材木の皆さんありがとうございました。

 

〈感想カードの紹介〉

  1. 伐採の実演を初めて見学させてもらいました。樹が倒れる様子はとても迫力がありました。職人の技だなあと感心しました。森林組合の方々の生の声や説明が聞けてとても良い体験でした。伐採後の杉の香りが良かったです。
  2. 樹齢100年の木が匠の手によって、正確にねらった方向に倒れるのを目の当たりにして感動しました。家作りに素材の段階から関われて安心感を得ると共に、これから本当に始まるとの気持ちを強くしました。日本の国土の大半を占める森林を守り、日本人の感性を育むために全国的レベルでメディアにとりあげてもらい、森林を守る輪を広げたい。
  3. 初めて参加させて頂きました。家で使用される木材の生きた姿、また、伐採の現場を見る事が出来、木の大事さを実感することができました。樹齢の多い木を使用する事の大切さが分かり、自分たちの家でも今回見学できた現場の様な木を使いたいと考えています。また外で美味しく食事を頂き今日一日ありがとうございました。