第56回住まいづくりサロン
「完成現場見学会 〜時間に耐える家を考える〜」
日 時 :2010年6月12日(土) 13:00〜14:30
場 所 :磐田市笠梅 S様邸
出席者 :大人 11人 8家族



 1週間前に竣工したばかりの住まいを見学させて頂きました。設計の段階から足かけ4年の時間をかけて完成したお宅です。担当した大工さんは今回初めて青島工房の住宅を手がけた印象を「今こういった手仕事を多用する建物が少なくなってきている。こういう建物を造っていくことによって技術の継承がされていくので一生懸命取り組んだ。」と話してくれました。建て主さんも時間をかけて住まいづくりを勉強して、ここまでたどり着いた事を話してくださいました。完成まで長い時間がかかりましたが、作り手と住まい手の思いがこもった住宅になったと思います。住まいの長寿命化が話題に上る昨今、本当に長持ちするためには、住宅に関わる人の意識が大きく左右することがわかって頂けたのではないかと思います。

 参加者からは、使われている素材についての質問がありました。構造に使っている丸太が角材よりも強度があることや、内部に使う天井板と外部に使う縁甲板が違うことなど適材適所を心がけて使っていることを説明しました。人数は少なめでしたが、密度の濃いサロンになったと思います。

(青島)

〈感想カードの紹介〉

  1. 人が造る家という印象を受けました。やはり人は人の造る家に住みたいという気持ちになりました。また、「森すま」の建築士や大工さんの説明が適切でした。どんな疑問にも回答していただきまして感心しました。
  2. 大変良いお宅でした。各部に使う木材の特徴を活かしていることがよくわかりました。杉材は暖かみがあり、床材に使うと良いですね。勉強になります。
  3. 住まい手の生活感がかたちになった住まいで、設計、施工、三者によってつくりあげた感じが良かった。ロケーションも良く質感も良く、外形のシンプルさも良かった。