第60回住まいづくりサロン
「天竜桧 伐採見学会」
日 時:2010年12月4日(土) 10:00〜14:00
場 所:浜松市天竜区
出席者:大人17人 子供1人



 前日の雨も上がり、少し風はありましたが、無事、伐採見学会を開催することができました。集合場所の船明ダムから、車で約20分、伐採現場に到着。林道のすぐ横が伐採現場だったため、急な斜面を歩くことなく、道路から伐採の様子を見学しました。
 今回は、樹齢約120年の桧の間伐を見学しました。1本目は、切り倒した部分の直径が50〜60cmもある大木で、大音響と共に倒れる様は、すごい迫力でした。また、上空は風があったにもかかわらず、ねらった場所に正確に切り倒す技は、まさに職人技です。伐採した断面を触るとみずみずしく、また、桧の良い香りが漂ってきました。
 2本目は、間伐のため今回は伐採しない木と木の間をねらって、切り倒したのですが、枝が引っかかってしまい、すぐには、倒れませんでした。桧は杉と比べて枝が粘り強いため、このようなことが時々あるそうですが、違う角度からワイヤーを使ってひっぱたりして、無事、倒すことができました。
 今回の伐採現場は、これまで定期的に間伐が行われ、良く手入れがされているため、光が差し込んでいる明るい山でした。間伐の大切さと、山の仕事の難しさ、楽しさが良く分かりました。
 見学の後、伐採現場の横の日だまりで、持参したお弁当を広げて昼食タイム。天野さんには、恒例のイノシシ汁や焼きサンマ、椎茸などを用意していただきました。森林浴をしながら食べる食事は最高でした。

〈感想カードの紹介〉

  1. 木を倒した瞬間に香る桧の香りに驚きました。木が倒れる時の「バキバキッ」といういう音もすごく、見学会に参加しなければ味わえない体験をさせていただきました。
  2. 山に入り木を切る人、里へ下ろして製材する人、図面を書いて建てる人、木材の流通と同時に、関連する方々の気持ちや思いが伝わる様子が、かい間見られました。伐採の迫力、すごかったです。最後まであきらめない木こりの気迫が伝わってきました。
  3. 来て良かったです。山の手入れが大変な作業で、長い時間をかけて木が育っていくことが体感できました。切り倒したばかりの木の香りもすばらしく、木の家に住みたいと思いを強くしました。
  4. 想像以上の迫力でした。100年前の木・・・今まであまり考えたこともなかったけど、今回改めて年月の重みを感じることができました。お昼ごはんもすごくおいしかったです。ありがとうございました。