今回は細江町気賀の国登録有形文化財「吉野屋」を会場に、建築写真をみんなで撮ろうという会を催しました。
最初に吉野屋の文化財登録に尽力した平野克典さんから、建物の説明をしていただきました。吉野屋の歴史や、当時の気賀の町の様子、作った人、保存して大切にしてきた人のお話。また、登録文化財に関する建物の社会的な価値についてのお話など、興味深い説明を聞かせてもらいました。
昼食に吉野屋の「松花堂弁当」をいただき、おいしいごはんでおなかも満足したところで、上田さんが事前に撮っておいてくれた写真を見ながら写真のお話が始まりました。どんな視点で建築を見ているか、白黒で見たときにどう見えるか想像して光の調子を見ることなど、プロならではのお話を聞いて、さて本番。
池と庭を囲んで配置された建物は、それぞれ当時の職人さんが、これでもかと遊び心いっぱいに腕を振るっていて、見どころ満載。みなさん、平野さんの説明を聞きながらたくさんシャッターを切っていました。
講評では、同じものを写しても十人十色。構図、フレーミング、被写体にあたる光の方向の話など、それぞれの写真を見ながら写真のテクニックも教えてもらいました。
短い時間で写真の奥義にはとても近づけませんが、少しは撮影の心構えがわかったような気がしました。やっぱりプロはすごいなというところを確認してお開きとなりました。
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