引渡し直後の住まいはどことなく落ち着きがありません。一年かけて、家具やお庭の木々、住まい手自身が居場所を見つけ、だいぶ落ち着いてきた頃かと思います。
今回のサロンは竣工後一年の定期点検に立ち会うかたちの見学会とさせていただきました。会場は助産院を併設した住まい「陽だまり助産院~母なるすまい~」。(設計:アトリエ樫/施工:番匠)
皆さんには竣工間もない住宅では感じられない、住まい手自身の暮らし振りをご覧いただきました。お施主さんの手によって、造り手の想像とはまた違った新たな魅力が加わった住まいが見られた気がします。
また住まいを快適な状態に保つためには、適切な時期に適切なメンテナンスを行うことが大切です。点検では床下の設備配管の具合を確認したり、換気扇の排気フードを確認したり・・・。現場を担当した監督さんには無事大きな問題が無かった事を報告して頂きました。
後半ではメンテナンスのポイントを挙げさせていただきました。見落としがちな配管類などは、時々確認してあげることで大惨事を免れるかもしれないことなど…。いつかは専門業者によるメンテナンスや改修の時期を迎えますが、お施主さんのお手入れ具合によっては時期や痛み具合に大差があるようです。皆さんのお住まいについて振り返るいい機会になったことかと思います。
<前回サロン案内>