第91回サロンは秋葉山本宮秋葉神社に訪問して、毎年恒例の山の見学と合わせて秋葉山神門の修復現場の見学、勉強会を行いました。30名の参加者のうち12名が下社からの登山で上社まで2時間45分かけて登って集合しました。展示室で河村宮司様より、奉納された古刀の説明、秋葉神社の歴史の説明を受けた後に全員で正式参拝、ご祈祷をしていただき、会議室で天峰建設の宮大工平野さん武田さんから、伝統建築物の修復の概要について丁寧な説明をして頂き、石場建ての耐震実験の映像を見て日本の伝統建築の「柔」しなり・曲がり・力を逃がす技術は現代の制振・免振構造になっていることに改めて感動しました。
　昼食後、天保2年(1832年)に奉建された神門の修復現場に移動し、仮設足場に登り宮大工さんから立川流の名工和四郎富昌の技術など細かい解説をして頂きました。名工の仕事を間近に見て触って感動したのではないでしょうか。
　最後に伐採現場まで移動、秋葉神社の所有林は30町歩(ヘクタール)のあり、その内今年間伐する山の説明を、担当する天竜フジイチの野村さんからして頂き会の終了となりました。
　コロナ禍の中多くの方にご参加頂き、関係者の協力により充実した内容で開催できたことを嬉しく思います。