静岡県西部に住む私たちに厄除け団子でも馴染みある袋井・法多山尊永寺。
その1300年祭記念事業の1つとして仁王門近くに「愛染堂(あいぜんどう)が建立されることになり、その工事途中の様子を見学させていただきました。
尊永寺の大谷住職、広報の内山田さん、施工担当の(株)飛鳥工務店の鈴木佑棟梁、設計担当の池田一級建築士事務所の池田さんから様々なお話を聞きながら、その歴史と手仕事を間近で見ることができました。
・愛染堂は奈良時代からの流れで法隆寺の夢殿をイメージして作られている。
・元々あった建物を移動しようを考えたが、4割の材料が再利用できなかったため、尊永寺1300年祭記念として新たな建物とすることにした。
・主たる柱はケヤキを使用し、その他の材料は境内にあった杉を使用。
・耐震を考えるにあたり限界耐力計算が難しいため、4号建築として計算。
「めざせ1000年」と考え建てた後の補修ができるように伝統技法も残しつつ、今の技術も取り入れるようにした。
・愛染堂の仏像は乾漆(かんしつ)仏像であり、製作は難しいが体の線が美しく、表も裏もどこからでも見ることができるようになる。是非裏からも見てもらいたい。
建物も、仏像も見ごたえの有る物になりそうです。完成後も必ず拝見したいと思うサロンになりました。
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